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2008.03.02 (Sun)

『QED~flumen~ 九段坂の春』

[著者]高田崇史
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2007年8月6日

[感想等]
 QEDシリーズの第14作目。
 シリーズ登場人物達各々の過去の出来事を描いた番外編的な連作短編集。
『九段坂の春』『北鎌倉の夏』『浅草寺の秋』『那智瀧の冬』の4編を収録。

 表題作『九段坂の春』は中学生の桑原崇の女教師・五十嵐弥生への思いと、
桜の季節に死んだ男の事件を、祟の視点と祟のクラスメート・鴨志田翔一の
視点で描く作品である。
 男の死は疑問符が残ったままになるし、歴史的な解釈は額田王の歌の解釈や
三島由紀夫の『豊饒の海』の解釈などで、あまり目を見張るような内容ではない。
 また、祟の視点だけで語られる話であって欲しかったような気もする。
 が、祟の中学時代を知ることが出来る点やQEDシリーズへの伏線的設定など、
QEDシリーズのファンにはあれこれ楽しめる内容になっているだろう。

 他の作品も棚旗奈々や小松崎良平、御名形史紋を主人公とした初恋物語で、
彼ら全員に何らかの形で関わる五十嵐弥生という女性とその周囲で起こる
殺人や怪事件を描いている点などにより、繋がった作品にもなっている。
 彼らの初恋や未来を予見するような点が描かれているのも面白いのだが、
やはり、歴史の謎解きや起こる事件の解決や面白さはいまひとつである。

 今回登場した五十嵐弥生は今後のシリーズに登場してくるのだろうか?
 その点を1番の謎として残し、ちょっと後戻りした作品という感じだろうか。

 なお、タイトルの「flumen(フルーメン)」とは「炎」という意味らしい。


QED~flumen~ 九段坂の春


<My Blog関連記事>『QED 河童伝説』


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 高田崇史

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