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2008.03.16 (Sun)

『闇の左大臣 石上朝巨麻呂(いそのかみのあそんまろ)』

[著者]黒岩重吾
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2006年11月25日

[感想等]
 和銅元年(西暦708年)に正二位左大臣という臣下の最高位にまで
上りつめた石上朝巨麻呂の生涯を描いた作品。著者の絶筆である。

 私は浅学でよく知らなかったが、石上朝巨麻呂は、実は、
蘇我氏に敗れた物部氏の出身で、物部連麻呂(もののべのむらじまろ)
の名で、天智天皇家に最下級役人として仕えていた人物である。
 そして、壬申の乱の際には、大友皇子の武術指南役として、
大友皇子の最後を見届けて、その首を天武天皇に差し出し、
天武天皇に仕えるようになったため、裏切り者と思われていたらしい。
 そんな彼が石上氏という形で物部氏の系統を復興していき、
最高位まで上り詰めていったいきさつを、石上朝巨麻呂の視点で
描いている点がとても面白く、歴史上の事件なども興味深く、
読み応えのある作品であった。

 特に、石上朝巨麻呂が権力者たちに媚びて出世していくのではなく、
その悩みなどを慮ったり、部下の奴婢たちなどへの心遣いなどで、
裏切り者から信頼されていく存在になっていったことなどは、
学ぶべき点も多いように感じたし、単なる出世主義者ではなく、
苦境を味わったりした末に光が当たっていく様子などが、
好感を抱けるキャラクターになっている点が良かったと思った。


闇の左大臣 石上朝巨麻呂


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 黒岩重吾

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