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2008.03.23 (Sun)

『孤宿の人』(上・下)

[著者]宮部みゆき
[出版社]新人物往来社
[初版発行]2005年6月21日

[感想等]
 讃岐国、丸海藩に幕府の罪人・加賀殿が流刑されてきて幽閉される。
 その屋敷で下女として働くことになった少女・ほうは、江戸からの
金比羅参りの途中で、置き去りにされたという悲しい過去を持つよそ者
であった。
 加賀殿が流されてきてから、流行り病や、怪異、過去の様々な事件を
思い起こすような事件が起こり、藩内の様々な人物の思惑が渦巻く。
 そんな中、ほうは加賀殿に文字を習い、次第に心を寄せていくが・・・。

 上下巻のかなり長い話で、様々な人の様々な視点で語られ、
藩の上層部の思惑や陰謀が当初は隠されているし、
「弧宿の人」だろう「加賀殿」本人が、なかなか登場しないので、
上巻が終わる段階でも、話の行方や展開が判りにくく感じた。
 
 特に、ほうという少女が、かなり悲しい生い立ちなのだが、
自分は馬鹿だと思っている設定で、心情が良く伝わってこないのが
かなりもどかしく、感情移入しにくく、「加賀殿」との交流部分も
少な過ぎて、2人の心境が感じにくかった。
 何よりも、藩の要人たちの駆け引きも、くだらない勢力争いとしか
思えず、藩内の民を無知蒙昧な人々として、操ろうとするような、
見下したような態度も、人々の事なかれ主義も心地悪さを感じ、
泣ける話と聞いていたのだが、泣くよりも怒りを覚えるような話
という感想の方が強かった。

 さらに言えば、脇役の女引手・宇佐という女性の生き方や設定が、
江戸時代にしては近代的な自我のある女性に思え、興味を感じたのに、
途中でつまらない役回りになってしまったのはガッカリしたし、
その他にも、魅力的な登場人物があっさり死んでしまったり、
変節してしまうようになる展開がもったいなく、残念に感じた。


孤宿の人(上)孤宿の人(下)

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 小説 感想 歴史 宮部みゆき

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