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2008.05.11 (Sun)

『光る鶴 吉敷竹史シリーズ16』

[著者]島田荘司
[出版社]光文社 光文社文庫
[初版発行]2006年9月20日

[感想等]
 2002年11月刊の『吉敷竹史の肖像』(カッパ・ノベルス)より、
『光る鶴』と『吉敷竹史、十八歳の肖像』を再録し、書き下ろし作品の
『電車最中』を加えた作品集。

 表題作『光る鶴』は、捜査一課の吉敷竹史が、罪を犯したが更生した
藤波という男の葬儀で九州・久留米市へ行き、藤波の知り合いの青年から
義父・昭島義明の事件の再審への協力を頼まれる。「昭島事件」は
26年前、3人の女性を殺害された事件で、昭島義明が加害者として、
死刑判決が下っていた。冤罪を主張する青年と藤波への情から、
事件を見直す吉敷竹史が、見つけた証拠と、事件の真実とは?

 冤罪で捕まっているらしい男・昭島義明は自分の無罪を主張しない
という点が、なかなか興味深い設定である。
 当然、誰かを庇っていることや庇っている相手も、
すぐに察しが付いてしまうのが欠点ではあるのだが、
偏見と時間の壁に阻まれつつ、「光る鶴」という証拠から、
犯人ではない事実を見つけ出す過程が、面白く出来ていると感じた。

 だが、この作品は、実際の事件「秋好英明事件」を元にしていて、
冤罪を晴らせた話にしたという解説を読み、興ざめしてしまった。
 「光る鶴」は作者の創造だそうで、それが印象的なのが救いだが。

 後の2編では、吉敷はあまり登場せず、大きなトリックも無いのだが、
留井十兵衛刑事という主人公のキャラクターと、地味な捜査が実るという
実際にありそうな話の『電車最中』がなかなか良かった。


光る鶴 吉敷竹史シリーズ16


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 島田荘司

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