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2008.05.24 (Sat)

『清談 佛々堂先生』

[著者]服部真澄
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2007年9月14日

[感想等]
 いつもブツブツ文句をいうから、笑った顔が仏のようだから、
「佛々(ぶつぶつ)堂先生」という、知る人ぞ知る美の達人である
平成の魯山人が芸術や美食を巡る難事を解決する短編集。
 収録作品は『八百比丘尼』、『雛辻占(ひなつじうら)』、
『遠あかり』、『寝釈迦』の4編。

 美術や美食などの薀蓄などが満載で、佛々堂先生により、
芸術などに迷ったり、無知であった登場人物たちが
物の真の価値の指南を受けるという趣の連作集である。

 佛々堂先生からの依頼で、次々に送られてくる椿を元に、
「八十八椿図屏風」の絵を描き、有名になった画家・関屋次郎の
行き詰まりまでも解決した佛々堂先生が、意外な真実を明かす、
巻頭作『八百比丘尼』が、佛々堂先生の紹介も兼ねていて、
とても面白く、すっかり引き込まれて読んでしまった。

 そして、残りの作品でも、軽装でワンボックスカーに乗り込み、
年齢不詳で関西弁の穏やかで偉そうでない「おっちゃん」風な、
佛々堂先生の巡らす様々な企てに、色々な人が導かれていき、
最期に、佛々堂先生の大仕掛けが判るのが、爽快である。

 また、彼を先生と呼ぶ、多くの協力者や有名人たち、
美術商の千恩堂などの脇の人達も、先生同様に楽しげだし、
結局は先生の企み通りに動かされる人達も馬鹿ではない。
 何よりも、洒落ていて洗練されている芸術の世界を覗いたような
気分を味わえたのが、なかなか楽しかった。


清談 佛々堂先生


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 服部真澄

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