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2008.06.21 (Sat)

『謎ときシェイクスピア』

[著者]河合祥一郎
[出版社]新潮社 新潮選書
[初版発行]2008年3月25日

[感想等]
 良く知られているように、シェイクスピアは、正体を巡って18世紀以来、
様々な「別人説」が唱えられている。
 この作品は、別人説を検証したり、シェイクスピアに言及したとされる
著述の真偽を追求し、シェイクスピアの謎や正体を解こうとする著作である。

 従来、様々な人が唱えた、フランシス・ベーコン、クリストファー・マーロウ、
第17代オックスフォード伯などのシェイクスピアの正体とされる人物を、
本書『謎ときシェイクスピア』では中扉に「主な登場人物」の欄を作り、
「別人候補」と称して、紹介しているのには、まず驚き、興味を抱いた。
 そして、それらの説を検証していく過程は、期待にたがわずに、
ちょっとした歴史推理の面白さがあるのだが、作者が示す結論は、
残念ながら、新説でも珍説でもなく、順当な気がした。

 だが、資料の解釈での曖昧さやご都合主義を指摘するだけでなく、
従来よりロバート・グリーンの『三文の知恵』という著作で
シェークスピアを揶揄したとされている「成り上がり者のカラス」という
表現に関して、作者が提示する疑問や結論はかなり鋭く感じられた。

 (なお、1585年のストラットフォード・聖トリニティー教会の
ウィリアム・シェイクスピアという男の双子の洗礼記録以降、
記録が途絶えた7年後に、劇場関係者としてのシェークスピアが初めて
言及されるのが『三文の知恵』という著作である。
 この著作は、正式名称は『百万の後悔によって購われた三文の知恵』
といい、著者ロバート・グリーンの自伝的パンフレットで、彼の死後、
友人のヘンリー・チェトルが1592年に出版している。
 内容は、名指しでシェイクスピアを批判しているわけではないが、
シェイクスピアを揶揄したような表現が多く見られると解釈され、
シェイクスピアが中傷されるほどの名声を、この頃までにすでに
かちえていたとされる資料になっているものだそうだ。)


『謎ときシェイクスピア』(amazon.co.jp)


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 ミステリ

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