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2008.07.12 (Sat)

『安楽椅子探偵アーチー』

[著者]松尾由美
[出版社]東京創元社 創元クライム・クラブ
[初版発行]2003年8月30日

[感想等]
 通りがかった骨董屋の店先に置かれた安楽椅子からため息が聞こえた?!
 小学5年生の及川衛(おいかわまもる)はゲーム機を買うために
誕生日プレゼントとして母にもらったお金で、その椅子を購入してしまう。
 戦前に上海の租界で作られたその椅子は口を利き、名探偵ぶりを発揮し、
衛や衛のクラスメート・野山芙紗(のやまふさ)が持ち込む謎を、
文字通りの「安楽椅子探偵」として次々に推理していくという連作短編集。
 収録作品は『首なし宇宙人の謎』、『クリスマスの靴の謎』、
『外人墓地幽霊事件』、『緑のひじ掛け椅子の謎』の4編。
 
 普通、推理小説で言うところの「安楽椅子探偵」
(「アームチェア・ディテクティヴ(Armchair Detective)」)とは、
事件現場には行かず、手元にある証拠だけで事件を解決する探偵なのだが、
この話では文字通り椅子が探偵役である。

 主人公が小学生ということで、学校で起こった事件を描き、
椅子と衛の出会いを描いた巻頭の『首なし宇宙人の謎』から、
ラストに椅子の謎が解ける『緑のひじ掛け椅子の謎』まで、
椅子が推理したり、衛や芙紗との推理合戦を繰り広げたり、
意外な謎解きが楽しめる作品ばかりである。
 何よりも、衛とその祖父のような椅子との年代・種別を超えた
交流や会話が微笑ましく、血なまぐさい事件が起こらないところが、
ほのぼのしていて良い。
 
 個人的には、衛が興味を持った天才少女バイオリン奏者を巡る
ちょっとした謎と、衛の父が拾った靴の謎が結びつく、
『クリスマスの靴の謎』が、出来すぎた話ではあるが、
学校以外を舞台にしている点もあり、一番良く出来ている気がした。

 また、ラストの『緑のひじ掛け椅子の謎』で、
椅子が喋るようになった謎や椅子の二番目の持ち主の正体が判る点も
良く出来ていると感じられた。


安楽椅子探偵アーチー


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 松尾由美

EDIT  |  11:35 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(1)  | CM(2) | Top↑

この設定を思いついた発想に驚きでした。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
藍色 |  2009年12月02日(水) 16:37 | URL 【コメント編集】

★ありがとうございました

>藍色さん
いつも、TBしていただき、ありがとうございます。
bookrack |  2009年12月04日(金) 11:26 | URL 【コメント編集】

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★安楽椅子探偵アーチー 松尾由美

骨董屋の店先から小学生・及川衛の家にやって来た椅子が、口をきいた。 しかも、口を開いた途端シャーロック・ホームズばりの推理を披露し始...
2009/12/02(水) 16:15:50 | 粋な提案
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