09月≪ 2017年10月 ≫11月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2008.08.23 (Sat)

『悲しみは早馬に乗って』

[著者]ドロシー・ギルマン
[訳者]柳沢由実子
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2008年4月25日

[感想等]
 母親の葬式で、2人の兄弟が思い出したのは、父の死の悲しみを癒すために
母親に連れて行かれた旅での出来事という表題作『悲しみは早馬に乗って』など、
8篇を収めた短編集。

 父の保険金で世界旅行へ子連れで行ってしまう母親の思い切った大胆さや、
旅の途中、盗賊に身包み剥がれそうになった時の母親の台詞が、
いつまでも息子たちの心に残っているという『悲しみは早馬に乗って』が
とても興味深い作品だった。
 夫を亡くして、旅に出てしまうような母親が旅での体験の後、
平凡な未亡人として生きたという点が、とても不思議だが、
旅によって、彼女は悲しみを捨て、息子たちを守って生きようという
心を取り戻せたのだろう。
 何より、他の人には平凡な女性でも、息子たちには凄い母であった点が
微笑ましく、また、女性としては羨ましいかもしれない。

 また、遠くの町へ出ることを夢見ていた若い女性が、
よそから来た画家から、母やその町の良さを気付く
『夢見る人』は、とてもほっとさせられる作品であったし、
個人的には、ラストに意外な偉人だったことが判る青年の
若い日の恋の行方を見守り、助ける隣人の年配女性を描いた
『客間のジャイアンツ』が面白かった。
 
 その他の作品も、ストーカーに勇気を持って立ち向かうことが、
他の女性をも救うことになったという『ストーカー』や、
初恋の男性の軍隊入隊を見送る若い女性の成長を描いた
『ダイアルLはラブのL』などもとても良かったし、
どの作品でも、凛々しく清清しい女性登場人物が心に残り、
悲しい結末は無いような作品ばかりで、楽しめるのが嬉しかった。


悲しみは早馬に乗って

スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ドロシー・ギルマン

EDIT  |  15:36 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。