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2008.08.30 (Sat)

『なぜ絵版師(えはんし)に頼まなかったのか 明治異国助人(おたすけガイジン)奔(はし)る!』

[著者]北森鴻
[出版社]光文社
[初版発行]2008年5月25日

[感想等]
 文明開化の明治初期。松山から上京してきて、帝國大学医学教授の
エルウィン・フォン・ベルツ先生の給仕となった葛城冬馬(かつらぎ とうま)。
 日本びいきのベルツ先生の命令で、外国人に関わる事件などを、
友人の市川歌之丞(うたのじょう)と共に、調べて解き明かす羽目に・・・。
 表題作『なぜ絵版師(えはんし)に頼まなかったのか』他、有名ミステリの
タイトルをもじった『九枚目は多すぎる』『人形はなぜ生かされる』
『紅葉夢(こうようむ)』『執事たちの沈黙」を収録する連作短編集。

 明治初期に起きたちょっとした事件の謎解きを題材にしているのだが、
事件より、ベルツ先生など政府お抱え外国人や、文明開化期の様々な出来事の
描写や解釈などが興味深く、面白い作品集であった。
 特に、日本びいきのベルツ先生の日本や弟子・冬馬に注ぐ眼差しの優しさを
感じさせられる点にほっとする。
 何より、ミステリの名作をもじったタイトル同様、作品もユーモアがあり、
読みやすい作品ばかりであるのは良い。

 しかしながら、この作品の主役のはずの冬馬が優等生すぎて、
ベルツ先生や作品ごとに職業や名前を変える変な男・市川歌之丞に、
喰われてしまっている感じがしたのが、ちょっと残念に思った。


なぜ絵版師に頼まなかったのか 明治異国助人奔る!



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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 北森鴻

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