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2008.12.20 (Sat)

『楽園』(上・下)

[著者]宮部みゆき
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2007年8月10日

[感想等]
 『模倣犯』事件の9年後。フリーライター・前畑滋子は、
事件のことは本にも出来ず、未だに受けたダメージを抱えている。
 そんな彼女に、12歳で事故死した少年・萩谷等の母・敏子が、
奇妙な調査を依頼する。
 それは、息子の残した不思議な絵が、当時誰も知らなかったはずの、
16年前に殺された少女の遺体を描いていたというのである。
 等には超能力があったのではないかという話の意外さもだが、
彼が描いた絵の中に『模倣犯』事件の現場らしい絵があったことから、
過去に決着をつける意味をも感じ、少女殺人事件を調べ始めた滋子は、
意外な真相を暴くことになる・・・。

 この作品は、『模倣犯』事件で、心に傷を受けた滋子が、
16年前に起きた事件の真相を追求出来る程、立ち直ったり、
1人息子をなくした女性が、新しい人生へ歩き出したり、
16年前の事件の加害者の家族の女性が真実を知ったり、
様々な過去の出来事に決着をつける物語なのだと感じた。
 
 私は『模倣犯』は読んでいたので、滋子に感情移入しやすく、
彼女が立ち直る物語として、楽しむことが出来た。
 が、読んだことのなくても、全く別の物語として、
過去のトラウマを抱えた人間が、回復する物語として
感動することも可能だと思う。
 また、彼女以外の、肉親を失った人間の物語、
犯罪の被害者・加害者のその後の物語など、
様々な側面で、この作品を味わえると思うし、
時効を迎えた事件の真相を探ることを目的に読み、
楽しむことも可能だと思う。

 ただし、 少年に超能力があったかどうかを知りたいと思って
読み出すと、ちょっと失望させられるかもしれない。
 また、『模倣犯』事件の新しい真実が判るということではなく、
『模倣犯』事件の全ての登場人物のその後を知りたい人には、
物足りないかもしれない。
 

楽園(上)楽園(下)


  
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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 宮部みゆき

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