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2009.01.10 (Sat)

『賢者の贈り物』

[著者]石持浅海
[出版社]PHP研究所
[初版発行]2008年4月7日

[感想等]
 収録作品は『金の携帯 銀の携帯』、『ガラスの靴』、
『最も大きな掌』、『可食性手紙』、『賢者の贈り物』、
『玉手箱』、『泡となって消える前に』、『経文を書く』、
『最後のひと目盛り』、『木に登る』の10作品。

 ちょっとした日常の謎を描いた短編作品集で、
タイトルで判る通り、古典・名作に題材を取っている作品集である。
 物語の舞台はつながりが無いが、脇役で黒髪の美女・磯風さんが
様々な姿で登場しているのが、妙に気になる。

 表題作『賢者の贈り物』はO・ヘンリーの名作をモチーフに、
カメラをデジカメに取り替えた夫が、妻からフィルムを贈られ、
当惑し、磯風さんにヒントを貰い、謎を解く話。
 こんな遠まわしなことで、メッセージを送る妻がいるかと
思ってしまうし、謎解きは強引という気がしてしまうが、
O・ヘンリーの原作のほのぼのさは生きているのが救い。

 個人的に好きなのは『可食性手紙』。
 試験中にちょっと気になっている男子生徒がくれたらしい
カンニングペーパーに関して、主人公があれこれ考える話で、
実際こんなにカンニングに寛大な学校があるとは思えないが、
試験の苦労や学生時代などを懐かしく思い出させてくれて、
なかなか面白く、最後のオチにもほっとさせられた。

 反対に、これはちょっと・・・と思ったのは『玉手箱』。
 現代風おとぎ話という雰囲気は悪くないのだが、
主人公の推理が当たっていたのかが判らないオチが、
スッキリしないのが、残念すぎる。

 その他も、凄い謎解きがあるわけでもないのだが、
深刻な犯罪ではない、ごく普通の日常の一コマを描いた
作品としては、悪くない。
 ちょっと軽い読み物が読みたい時には良さそうだ。


賢者の贈り物


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 石持浅海

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