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2009.03.01 (Sun)

『虚栄の肖像』

[著者]北森鴻
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2008年9月30日

[感想等]
 花師と絵画修復師、2つの顔を持つ男・佐月恭壱(さつききょういち)
が主人公の絵画修復ミステリー連作集、第2弾。
 収録作品は表題作の他、『葡萄と乳房』、『秘画師遺聞』の3篇。

 前作『深淵のガランス』同様、佐月恭壱の依頼された仕事から、
絵画の鑑定や売買・偽作製造などの裏の事情や関わる人々の思惑、
絵画にまつわる意外な真実が見えてくるミステリ短編、3篇である。
 前作を読んでいなくても、充分に楽しめると思うが、
出来れば、前作を読んでから読むと、引き続き登場している、
佐月恭壱の周囲の人々との関係などや、彼の仕事も良く判るし、
彼の過去や昔の恋愛などが出てくる今回のシリーズが、
より面白く思えるのではないかと思う。

 表題作『虚栄の肖像』は肖像画の修復を、作者の別シリーズの
女主人公「冬狐堂(とうこどう)」・宇佐見陶子(うさみとうこ)
を思わせる(はっきり名前を書いていない)旗師に依頼され、
政治家の勢力争いに巻き込まれる事件で、肖像画の修復過程で
肖像画に隠されていたものがあったらしいものに気が付く点や、
修復の技法なども、なかなか面白く感じられた。

 『葡萄と乳房』、『秘画師遺聞』は佐月恭壱の昔の恋人、
恩師の娘である倉科由美子が関わる物語で、彼の過去の恋や、
修復師になる前の学生時代の姿などが判る点が面白い。
 ただ、『秘画師遺聞』の方は、あぶな絵が絡むので、
そういう描写が苦手な方には、お薦め出来ないのが残念である。


虚栄の肖像


<My Blog関連記事>『深淵のガランス』

  
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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 小説 読書 北森鴻 ミステリ 感想

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