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2009.04.11 (Sat)

『不気味で素朴な囲われた世界』

[著者]西尾維新
[出版社]講談社
[初版発行]2007年10月10日

[感想等]
 クラスの中の友人はふや子さんこと、生徒会役員・
伽島不夜子(かしまふやこ)しか居ないような、
上総園(かずさえん)学園中等部1年の串中弔士
(くしなかちょうし)。
 彼には同じ学園に通う3年の姉、こぐ姉こと小串
(こぐし)がいる。
 小串は中等部3年の奇人三人衆のひとりで、
他の2人・ろり先輩こと童野黒理(どうのくろり)、
崖村牢弥(がけむらろうや)と3人だけのUFO研究会の
会長をやっている。
 その小串が学園内で殺害された!
 弔士は、音楽室の男装の奇人・2年生の病院坂迷路
(びょういんざかめいろ)と共に、犯人捜しの探偵ごっこ
を始めるのだが・・・。

 壊れた時計台の時計を使った殺人のトリックや、
意外な結末などもあり、ミステリとしては、
まあ面白い作品にはなっているのではないだろうか。

 ただし、かなり理屈っぽくヒネクレタ主人公をはじめ、
嘘つきだったり、言葉を弄ぶのが好きで、
珍名ばかりの登場人物達の延々と続く会話の応酬に、
途中でうんざりしないで読み進められれば、である。

 私は、言葉遊びの応酬には何とか我慢できたものの、
病的嘘つきや引きこもりのような生徒たちを奇人と呼ぶ、
他の生徒や先生の姿が見えてこなかったし、
奇人と言われることに当人たちはどう感じているのかが
伝わってこないことに、がっかりした。
 そして、彼らの狭い世界で起こる事件を終結するのが、
「探偵ごっこ」と称する行動であり、
人の死への痛みも、被害者が将来を絶たれたことへの、
哀れみや悲しみを強く感じさせない点などを含め
絵空事の遊びのようで、どうも好きになれなかった。
 これは、主人公・弔士のせいで、彼の悟ったような、
冷めたような傍観者的な感想や言葉によって、
事件が表現されているためなのだろうが・・・。

 が、何よりも、ネタばれになるので書けないのだが、
異常な真相が判る終わり方は、嫌な後味が残ったし、
出来ることならば、犯人の考え方、生き方を
殴ってでも正してやりたいような気分にさせられてしまい、
あまり、楽しめる作品ではなかった。


不気味で素朴な囲われた世界


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 西尾維新

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