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2009.04.19 (Sun)

『日本沈没 第二部』(上・下)

[著者]小松左京 谷甲州
[出版社]小学館 小学館文庫
[初版発行]2008年6月10日

[感想等]
 国土を失ってしまった「列島沈没後」の日本人は、25年後、
パプアニューギニアや中央アジアなど世界各地に入植していて、
それでも政府機能だけはオーストラリアで維持されていた。
 中田首相を中心とした日本政府の研究グループは、
旧日本海上に広大な人工島を建造し、国土復興する計画を
密かに進めていたのだが、関わるもう1つのプロジェクト、
日本人の技術を結集した全地球の環境予測システムである、
地球シミュレータの実用化に乗り出そうとしていた。
 しかし、未来を予測するそのシミュレータは、
世界を震撼させる驚愕の事実を明らかにした・・・。

 国土を失い、世界各地に入植した日本人たちの軋轢や
苦難から始まる物語である。
 前作『日本沈没』の続きとして、災害の悲惨さだけでなく、
残された人々に災害の後の復興もかなりの苦しみを強いるのを
描いた点が、素晴らしいと思う。
 が、それ以上に、生き残った日本人の高い技術力や経済力が、
入植した各地で軋轢を生んだりする点などや、
近現代の現実の日本の姿やアメリカ・中国などの国々の姿や
世界情勢なども、思い起こさせるリアルな描写は、
かなり鋭く、真に迫っているように感じさせられて、
とても感心した。

 そして、ストーリーは日本人のその後だけでなく、
地球存続に関わるような、恐ろしい話になるのだが、
もしかすると、現実の地球温暖化などの問題は
この作品のような道をたどっているのではないかという
不安を感じさせられた。

 昔、私が前作『日本沈没』を読んだ時には、まだ、
阪神大震災等が起こる前で、切実感がなかったのだが、
その後、現実に何度もの大地震の発生や被害を見せられ、
『日本沈没』を思い起こすことが多かった。
 この作品もフィクションとして、済ませておかずに、
環境のこと、地球のことに目を向けよという、警告として、
もっと心に止めるべきなのだろう。


『日本沈没 第二部』(上) 『日本沈没 第二部』(下)

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 SF 小松左京 谷甲州

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