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2010.04.17 (Sat)

『まひるの月を追いかけて』

[著者]恩田陸
[出版社]文藝春秋 文春文庫
[初版発行]2007年5月10日

[感想等]
 失踪した異母兄・研吾を探すため、高校時代から恋人同士だった、
兄の彼女・優香利と早春の奈良への旅に出ることになった私・静。
 旅が進むにつれ、ほとんど行き来の無かった兄とたった二度しか
会ったことのない優香利のこと、自分のこと、過去の出来事や、
現在の事実が次第に明らかになっていく。

 失踪した異父兄を、二度しか会ったことのない女性と探す旅という
あまりありえなさそうな設定だけでなく、
訪れているのが奈良という場所であるのが、なんとも、幻想的
というか、非現実的な雰囲気をかもし出す物語である。
 時々、挿入されている童話が、また不思議な感じを深めている。
 
 旅は、現実から離れていることで、ある種、客観的に自分を
見つめなおすのには良い環境だが、やはり、人は現実から
逃れることは出来ないのだろう、などど、感じさせられた。
 主人公と一緒に、登場人物たちの人間像や様々な真実や謎を
解き明かしていく気分を味わえたし、色々明らかになっていく過去、
現在が、私の推理や予想を裏切るようなことも多かったので、
なかなか面白かった。

 ネタばれになってしまうかもしれないが、何よりも、
主人公、兄&恋人とその友人の関係が、ありきたりの三角関係でなく、
単なる恋愛ミステリ、人探しではない点が良いと思った。
 また、少しずつ回想される主人公の過去なども興味深かった。

「新しい旅、新しい物語が始まろうとしていた。」で終わるこの物語、
この後の物語があったら、読んでみたい気がしている。



まひるの月を追いかけて


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 恩田陸

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