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2011.03.06 (Sun)

『蛇行する川のほとり』

[著者]恩田陸
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2010年6月30日

[感想等]
 夏休みに、演劇祭の背景装置を作るための合宿をしようと、
憧れの演劇部の先輩・香澄の家に誘われた毬子。
 香澄の親友・芳野との3人の合宿だと浮かれる毬子に、
思わず忠告する親友・真魚子。
 そして、ぶっきらぼうに行かないことを忠告しに来る、
初対面の男子・月彦や、真魚子のBFをつてにして、
いきなり接近してきた男子・暁臣などの存在に
不安になりだす毬子は、招待された香澄の家で、
昔、不幸な事件が起こったことを知る・・・。

 子供の頃に関わった事件に年月を経て向き合う羽目になる
高校生たちのひと夏の物語である。
 どうしても真実を掘り返さずにいられない若さの残酷さや
登場人物達の身勝手さ・自己中心さなどを感じさせられ、
結末の事件などにも、かなり嫌な後味の残る作品であった。

 特に、全ての発端となる過去の事件の香澄の母親の行動
には、本当に呆れてしまった。
 そして、その行動に長い間振り回され、結局は他の人を
巻き込んで苦しめる香澄にも、あまり良い印象を抱けなかった。

 何よりも、この後の登場人物達はどうやって生きていくのか、
また忘却の中に事件を押し込めてしまい、そして数年後に
傷つけあうことを知りながら、集まり掘り返すのだろうか?
 ・・・そんな救いの無いことまで考えてしまった。



蛇行する川のほとり



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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 恩田陸

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