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2011.04.03 (Sun)

『卑弥呼の赤い罠』

[著者]吉村達也
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2010年4月25日

[感想等]
 老古代史学者・新藤英二郎が復元した甕棺の中に
顔を朱で塗られて「女王・卑弥呼」の再現衣装姿の
死体となって発見された。
 彼は日本の成り立ちなどに関する過激な学説で、
敵の多い人物だった。
 彼の親友・英光大学学長の瀬川繁之に残された遺言、
ICレコーダーに吹き込まれていた新藤の言葉などから、
教え子・村野杏美は彼を殺した人物を探し出そうとする。

 村野杏美が師と慕う新藤と古代史研究会の仲間と行った
歴史の地を巡る旅の回想によって、新藤の学説などが
次第に明らかになっていく部分はなかなか面白かった。
 だが、古代の日本と中国・朝鮮との関係、日本人・日本国の
成り立ちや卑弥呼などの正体など、私にはそれほど過激な学説
だとは思えなかったので、少々物足りなかった。

 また、新藤の殺人に関しては、甕棺の中での異様な姿での死
というショッキングな設定だけではなく、
新藤が生前にICレコーダーに7人の敵がいると吹き込んでいたり、
新藤の喜寿の祝いの会で、紙に新藤を殺すという言葉や
様々な地名を書き続けていた人物がいる、という警告の手紙が
日本語の流暢なエジプト農業学者・アル=サダト氏から
来ていたなど、細部に面白い仕掛けが施されている。
 しかし、犯人の自殺というあっけない幕切れと、
犯人の犯行に至った経緯には、ちょっとガッカリしてしまった。

 歴史に興味を持っていて、そこそこミステリが好きな人が
読むのであれば、まあまあ楽しめるのではないかと思うが・・・。

 なお、この作品には続編『飛鳥の怨霊の首』があり、
私はうっかり続編から読んでしまったのだが、
私は続編よりはこちらの方が、少し面白いような気がした。



卑弥呼の赤い罠



<My Blog関連記事>『飛鳥の怨霊の首』

  
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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歴史 吉村達也

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