05月≪ 2017年06月 ≫07月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2011.08.27 (Sat)

『鷺(さぎ)と雪』

[著者]北村薫
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2009年4月15日

[感想等]
 昭和初期の上流階級を舞台にして、お嬢様・花村英子(「わたし」)と
女性運転手・別宮(べっく)みつ子(「ベッキーさん」)が
周囲で起きる不思議な出来事の謎を解明していく、シリーズ3作目。
 表題作『鷺と雪』は英子の学友が銀座で撮った写真に、
台湾にいるはずの許嫁が写っていた謎を解く話。
 その他、『不在の父』『獅子と地下鉄』の計3篇が収録されている。

 謎解きの点では、貴族の失踪事件を扱った『不在の父』はまずまずだが、
昔も今もあった受験戦争をテーマにした『獅子と地下鉄』は少々物足りない。
 というのは、『獅子と地下鉄』に於いては、今は無くなってしまった
様々な獅子に関係しそうな建造物を知ることが出来たのは楽しかったものの、
東京にあった獅子像ということで、今でもあるものをすぐ思い浮かべてしまい、
聞いたことがあった話を思い出してしまい、すぐ判ってしまい、残念だった。

 『不在の父』に関しては、シャーロック・ホームズ作品にでもありそうな
ストーリーだなと思ったのだが、実際にあった事件を基にしているという点に、
ちょっとビックリした。

 前作『玻璃(はり)の天』でも、戦渦が迫り来るのを感じさせられたが、
今作は昭和9~11年を舞台にした作品たちであり、
特に表題作の最終話『鷺と雪』では、強く感じる幕切れが待っていた。
 が、ちょっと、作りすぎという感じのラストとも言えなくもない。
 何よりもその後の主人公やベッキーさんたちを気にしながら終わる点が、
シリーズ全部を読んで愛着があったせいか、辛い気がした。

 なお、ご存知だと思うが、この作品は第141回直木三十五賞受賞作である。



『鷺と雪』



<My Blog関連記事>『玻璃(はり)の天』

  
スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歴史 北村薫

EDIT  |  17:25 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(1)  | CM(1) | Top↑

★承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
 |  2013年02月15日(金) 15:10 |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

★-

管理人の承認後に表示されます
2013/02/15(金) 14:54:34 | 
 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。