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2010.10.24 (Sun)

『シャーロック・ホームズに再び愛をこめて』

[編者]ミステリー文学資料館
[出版社]光文社 光文社文庫
[初版発行]2010年7月20日

[感想等]
 コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの
日本の作家によるパスティーシュ、パロディ作品集第2弾。
 収録作品は『絶筆』(赤川次郎)他、全10作品。

 第2弾も他のアンソロジー集などで何度も読んだ作品も多く、
私にとっては少々新味が少ない点が残念であった。

 しかし、初めて読む人には、ホームズの霊がイタコに乗り移る
『シャーロック・ホームズの口寄せ』(清水義範)や、
妊婦だけのタウンでの事件『亀腹同盟』(松尾由美)などは、
一風変わった作品として、楽しめるかもしれない。
 また、『名探偵誕生』(柴田錬三郎)などは、あのシバレンが、
こんなものを書いていたのかという驚きもあるかもしれない。

 私にとって初めて読む作品では、シャーロック・ホームズ
が直接登場せず、ホームズ・パスティーシュというよりも、
その時代と現代を繋ぐ恋愛ファンタジーという趣の作品で、
ジャック・フィニイの作品を思わせる感じがする、
『リラの香のする手紙』(妹尾アキ夫)が、なかなか良かった。
 


シャーロック・ホームズに再び愛をこめて





<My Blog関連記事>『シャーロック・ホームズに愛をこめて』

  

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EDIT  |  16:20 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2010.06.13 (Sun)

『シャーロック・ホームズに愛をこめて』

[編者]ミステリー文学資料館
[出版社]光文社 光文社文庫
[初版発行]2010年1月20日


[感想等]
 コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの
日本の作家によるパスティーシュ、パロディ作品集。
 収録作品は『黄色い下宿人』(山田風太郎)他、全9作品。

 『黄色い下宿人』(山田風太郎)など、他のアンソロジー集で
ホームズパスティーシュとしては有名で何度も読んだ作品も多く、
新味が少ない点が、少々残念な作品集であった。

 初めて読んだ作品の中では、夏目漱石の家に居たカヨから
来日したホームズが漱石と浄瑠璃絡みの殺人事件の謎を解いた
昔話を聞かされるという設定の『踊るお人形』(夢枕獏)が
ユーモアがあり、オチの意外さもあり、なかなか面白かった。

 他の初めて読んだ作品、『「スマトラの大ネズミ」事件』
(田中啓文)は、ドイルの作品中に名前だけ出てくる事件を
扱っているので、期待して読んだのだが、異色な作品で、
怪奇的な気味の悪さが、私には好みではなかった。




シャーロック・ホームズに愛をこめて


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2010.03.20 (Sat)

『シャーロック・ホームズ最後の解決』

[著者]マイケル・シェイボン
[訳者]黒原敏行
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成22年2月1日

[感想等]
 1944年、英国南部の片田舎で司祭に引き取られたのは、
ドイツから来た、声を失ったユダヤ人の9歳の少年だった。 
 少年が連れてきた不思議な数列をドイツ語で話すオウムが
いなくなり、司祭の営む下宿屋の下宿人が殺される。
 警察は、養蜂家の老人にこの事件を持ち込み・・・・。

 作中では「老人」としか表記されないが、彼は89歳で、
養蜂をしながら余生を送っているホームズである。
 彼のそばにワトソンはいないし、警察にも、奇妙な老人だと
しか思われていないような、あまりに老いて偏屈な彼の様子
には、ちょっとがっかりさせられた。
 少年とのちょっとした関わりから、殺人事件よりも
オウム探しをしようと事件の謎解きに乗り出すホームズに、
若き日の面影を少し見つけられたが・・・。

 残念ながら、オウムが暗号のようなものを話す謎や、
ナチスドイツやユダヤ人の問題などが関わっているなど、
事件としては、なかなか面白そうな題材を扱っているのに、
ミステリとしては、いまひとつ意外性がなく、解決も
中途半端なような気がしてならなかった。
 その一方で、オウムの視点からの表現などは面白く、
文学としては奥深さを感じさせる作品である。



シャーロック・ホームズ最後の解決



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2010.03.13 (Sat)

『完全リメイク版 黒白(こくびゃく)の十字架』

[著者]吉村達也
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2003年6月15日

[感想等]
 劇団『十字軍』の座長・赤星俊太郎が、惨殺死体で発見される。
現場には、ゴリラのぬいぐるみの足跡があり、残されていた
被害者の書いていた日記は、その日の分だけ、横書きで、
違う筆記具で書かれていた。
 容疑者の劇団員に届く、連続殺人を示唆するクロスワードなど、
芝居じみた事件の中、容疑者が次々殺されていく。
 息子が上司・警視庁警部で、親が部下・渋谷署の巡査部長という
夏目親子が事件の謎を追い求めることになる。

 反発する親子の警察官が事件を謎を解こうとするという設定は、
なかなか面白く、容疑者が少ないのに、犯人が判り難い点は
良く出来ているのだが、クロスワードが幾つも挟まり、
話の流れが混乱させるためでもあるのだろうが、
クロスワードに関心がないので、少々イライラさせられた。
 また、日記帳の謎もなかなか面白かったのだが、
直接犯人を示唆していない点が、ちょっと不満に感じた。
 が、様々なもっともらしい仮説が、次々と崩されていく過程は、
良く出来ていて、まずまず楽しめる作品になっている。

 なお、この作品は、リメイクと言っているとおり、
元のオリジナル作品(1992年天山出版刊)とは、
謎解きや結末がかなり違っているらしいが、そちらは未読。
 この作品で夏目巡査部長が最初に思いついた仮説が、
元作品の結末とのことなので、かなり話の展開が変わり、
複雑になっているのではないかと思う。



完全リメイク版 黒白の十字架


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2010.02.13 (Sat)

『完全リメイク版 キラー通り殺人事件』

[著者]吉村達也
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2002年3月15日

[感想等]
 警視庁・捜査一課の志垣警部はアメリカへ海外研修に行ってしまい、
残された和久井刑事は、青山キラー通りでの喉切り殺人を担当する
ことになる。被害女性の短い髪の後頭部に、白いリボンが結ばれると
いう奇妙な事件であった。
 原宿署のオカマ警部・西郷藤吉郎にギャル刑事の南野マリンという
個性的な2人とチームを組むことになり、事件解決へ乗り出すのだが、
また、殺人が起き・・・。

 1987年に発表されたオリジナル版を、リメイクした作品で、
オリジナル版からキャラクターなどがかなり変更されているらしい。
 発生しているのは猟奇的な連続殺人事件で、犯人の独白などに
その異常性を感じさせるストーリーなのだが、それよりも、
ちょっと頼りない和久井刑事が、個性的な2人に振り回され、
西郷警部に漫才のボケ風に突っ込まれる会話を展開するのは、
なんとも可笑しく、事件のことを忘れてしまいそうになる点が、
良くもあり悪くもあるような作品である。



完全リメイク版 キラー通り殺人事件


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2009.10.11 (Sun)

『血液型殺人事件』

[著者]吉村達也
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]平成6年12月25日

[感想等]
 警視庁捜査一課の烏丸ひろみ=フレッド=財津警部トリオは
独自の血液型別行動理論を展開する心理学者・湯沢康弘教授の
『血液型殺人講座』という、講演を聴いていて、
「私を殺そうとしている者がここにいる」という発言に驚く。
 そして、同時刻、彼の研究室で、奇怪な殺人が起こっていた。
 殺されたのは教授の孫で、人気タレントの夏子だった・・・。

 血液型による人間の行動判断には、必ずしもではないが、
なるほどと思わせる部分もあり、なかなか面白く読めた。
 また、奇妙な殺人方法なども、興味をそそられる設定で、
殺されようとしている夏子の状況などの描写もなかなか良い。

 が、残念なことに、奇妙な殺人方法や犯人の失敗が、
犯人の血液型による人間性に直接結びつくとは思えなかったし、
犯行動機や容疑者たちの造型があまりに陳腐すぎる気がした。


『血液型殺人事件』(amazon.co.jp)




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2009.09.19 (Sat)

『金田一温泉殺人事件』

[著者]吉村達也
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2000年3月15日

[感想等]
 「バレンタインデーの夜、神田川に架かる両国橋で人が死ぬ」
という、実在しない橋での殺人予告が警視庁捜査1課の志垣警部の
元に届く。ところが、青森県十和田湖畔の神田川・両国橋にて、
丸坊主にされ、唇は口紅で赤く彩られた白髭の老人の刺殺体が
発見された。そして、その怪奇事件は岩手県金田一温泉にある、
座敷童子が出る宿での殺人事件へと発展して・・・。

 神田川から歌「神田川」、同棲時代へと繋がる連想や
話の展開から、早々と犯人は判ってしまう点が少々残念であった
ものの、猟奇的な事件にしては、犯人に同情できるような
ストーリー展開がなかなか良かった。

 また、志垣警部が強引に県警の捜査に介入しないで、
登場し、事件の周囲に偶然居合わせて、疑われた女性に
事件の真相を推理し語る過程が、不自然でなく、
実際の犯人の自白と並行するように進んでいく構成も、
場面転換がある分、飽きないし、面白く感じられた。

 ただ、ネタばれになってしまうが、座敷童子の出現に絡めて、
怪奇的な雰囲気で終わるラストは、ちょっと蛇足という気も。
 人の作為に偶然が絡んだ犯罪事件として終わらせる方が、
私には好みなので・・・。


金田一温泉殺人事件




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